光の量を表す数値はいろいろある。
本稿では、光束・光度・照度・輝度という代表的な4つの測光量について、あまり深く踏み込まずに、大雑把な解説をしていきたいと思う。
光束・光度・照度・輝度の関係
同じように光の強さを表すにも関わらず、なぜ4種類も数量があるのか。
光は、①あるところから放たれて、②あるところに当たり、③その光が眼に入ってくる、という3ステップで知覚される。つまり、光の強さを考えるべき場所は3か所ある。そして、それぞれの場所で使われる数量が異なるから、光の強さを表す数量は何種類もあるのだ。
- 光が放たれるところ = 光源:光束
- 光が当たるところ = 照射面:照度
- 光を感じるところ = 眼:光度、輝度

まず、光源から光が放たれる。光源からの光は普通、いろんな方向に放たれる。そのいろんな方向に放たれる光の総和を“光束”という。要するに、その光源のパワーを示す。
次に、光源から放たれた光は何かを照らす。その照らされ方の強さを、“照度”という。読んで字の如くである。そして、何かを照らした光は、その物体に跳ね返り、眼に入っていく。その光の強さは“輝度”で表される。
一方、光源からダイレクトに眼に入っていく光もある。その光の強さは、“光度”で表されたり、“輝度”で表されたりする。
光束・光度・照度・輝度 もう少し詳しく。
Coming soon・・・
この光源の照度はいくつですか?という表現は、雑すぎる
少し細かい話ではあるが。
「この光源の光束は…」という使い方は正しい。光束はその光源から放たれるすべての光の量であるから、光源が決定すればその光束値は1つしかない。日本語として正しい使い方と言える。
「この光源の光度は…」という使い方もまぁまぁ正しい。厳密には、光度はある光源からいろんな方向に放たれる光のうち、ある方向だけに向かう光の量であるから、正確に言うなら「この光源の真下向きから〇度の方向の光度は…」となる。ただ、「この光源の光度は…」という使い方をするときは暗黙の了解で、その光源のいくつかある光度のうち最大の光度を示すことになっていることが多い。つまり、「この光源の最大の光度は…」という具合で、「最大の」が省略された言い方であり、この表現を間違いだとするのは少し厳しすぎる。
「この光源の輝度は…」という使い方も、光度と同様に「この光源の最大の輝度は…」というニュアンスで、この表現もよく使われる。
問題は、「この光源の照度は…」という使い方である。これは、正しいとは言えない。無理に照度によってある光源の性能を示そうとすれば、「この光源に対して〇度の向きに△m離れた位置にある水平面に対して□度傾いた面の照度は…」となり、あまりにも省略している文言が多く、表現として雑すぎる。照度はそもそも、光源の性能を表現しない。ある面がどれくらい照らされているかを示す数量なのだ。
そうは言っても、注目する光源によってどの程度の照度が得られるかは、照明計画をする上で結構分かりやすい目安となる。だから、実際には光源のおおまかなパワーを照度で表現することはある。「この光源の1m直下照度は…」という使い方がそれだ。正確に表現するなら、「この光源に対して鉛直下向きに1m離れた位置にある水平面に平行な面の照度は…」となる。ただしこの場合、「1m直下」を省略することはまずない。
Coming soon・・・


コメント